この間訪れた富山県にある瑞龍寺(ずいりゅうじ)が素晴らしかったので、その魅力を紹介します!
前半は基本情報、後半は私のレポートという構成になっているのでお好きなところをお読みください。
実際に撮った写真や、御朱印も併せて載せています。
これから行くつもりの方にも、参考になれば幸いです^^
目次
瑞龍寺について
瑞龍寺とは?
瑞龍寺は富山県高岡市にある曹洞宗の仏教寺院。
山号は高岡山。
山号:仏教の寺院につける称号
高岡城を築城した加賀藩二代目藩主の前田利長公の菩提をとむらうため、三代目藩主の前田利常によって建立されたお寺。
特徴的な七堂伽藍を完備しているこの御寺は、完成に約20年の歳月を要しています。
伽藍:寺院敷地内にある建物群を指す言葉。
七堂伽藍:建物群の中でも主要な建物を指す。宗派や時代により七堂の構成はさまざま。
瑞龍寺の七堂伽藍
国宝高岡山瑞龍寺公式ホームページより引用
瑞龍寺の伽藍は鎌倉時代に日本に伝来した中国の寺院建築を模して建立されたもの。
総門・山門・仏殿・法堂(ほっどう)を一直線に、禅堂と大庫裏(おおぐり)は左右対称に置かれています。
さらに四周を300mの回廊で結ばれた構成をしているのが特徴。
前田家の財力と建築技術の総力を結集して造り上げられた寺院のようです。
また山門、仏殿、法堂は江戸時代を代表する禅宗寺院建築として高い評価を受け、国宝に指定されています。
瑞龍寺の場所・アクセス
瑞龍寺は富山県、その中でも石川県寄りの高岡市にあります。
さらに拡大。
電車でのアクセス
あいの風鉄道高岡駅より徒歩10分
北陸新幹線新高岡駅より徒歩15分
車でのアクセス
能越道高岡ICより約10分
北陸道小杉ICより約15分
北陸道砺波ICより約25分
そして気になる駐車場は無料です!
お寺の前に10台ほどの駐車スペースがありました。
拝観料
一般 団体
大人 500円 400円
中高生 200円 150円
小学生 100円 70円
※団体割引は30名以上
※支払い方法は現金のみです。
拝観時間
9:00〜16:30(閉門)
12/10~1/31の間は 9:00〜16:00(閉門)
※閉門30分前までにご入場ください
うどん
きつね
(レポ)瑞龍寺に実際に行ってみた
瑞龍寺へ
私は今回、車で瑞龍寺へ行きました。
瑞龍寺へ向かっていると、あるところから参道のように( ◦ω◦ )
(車が通れるのは参道の両脇)
八丁道という名前みたいで、前田利長公墓所と菩提寺である瑞龍寺を結ぶ参道のようです。
そして程なく瑞龍寺に到着。
この日はコロナ下でしたが、駐車場には半分ほど車が。
全盛期は駐車場も混むかもしれませんね…
まずは受付で拝観料を支払います。
御朱印帳をお持ちの方は、受付時に御朱印帳を預けておくのがオススメ!
帰りに番号札を渡すだけなので、スムーズに御朱印を頂けますよ^^
七堂伽藍を巡る
受付を過ぎるとまず現れるのが….
総門(重要文化財)
見ての通り、この日は土砂降りでした。笑
総門を抜けた先には…
山門(国宝)
正保2年(1645)に建立されたが、火災で焼失して文政元年(1818)に建て直したもの。
立派な山門!この景色を見ただけで心が鎮まった気がしました。
門の左右には金剛力士像が。
楼上には釈迦如来、十六羅漢がまつられているそうな。
目線を上に向けると、山号である高岡山の文字。
山門を抜けると仏殿が見えます。
ここで再び、瑞龍寺の全体図を見てみましょう。
国宝高岡山瑞龍寺公式ホームページより引用
先ほどもご紹介したように、瑞龍寺の特徴の一つに七堂伽藍とそれらを結ぶ回廊があります。
山門から、まずは半時計回りに法堂を目指して回廊を歩くことにしました。
この日は本当に土砂降りだったので助かった….(笑)
韋駄天尊像
回廊を歩くとまず見えたのがこちら。
大庫裏(重要文化財)
調理配膳や寺務運営を行う堂。
そしてこの正面には韋駄天(いだてん)尊像がまつられていました。
国宝高岡山瑞龍寺公式ホームページより引用
仏像を写真に収めるのは抵抗があるので公式HPから拝借しています。
韋駄天
伽藍を守る護法神とされ、日本の禅宗では食物の護法神として厨房に祀られる。
足の速い人のことを「韋駄天走り」と例えられるが、由縁はお釈迦様の仏舎利を奪って逃げ去った鬼を追って取り戻したという俗説からといわれる。
また、韋駄天がお釈迦様のために方々を駆け巡って食物を集めたとされ、「御馳走(ごちそう)」という言葉も生まれた。
回廊を抜け、法堂へ
さてさて、法堂へ向けて回廊を進みます。
まっっっすぐ!なんとも綺麗です。
心が自然に落ち着いていきます( ´ ▽ ` )
障子の隙間から見た山門
時期が違えば芝生はもっと綺麗なようです。
そして辿り着いたのが法堂。
法堂(国宝)
靴を脱いで中に入ります。
目線を上に向けると、瑞龍寺の文字が見えました。
天井には四季の百草花が描かれていました。(薄くなっていますが..)
この部屋には前田利長公の位牌が安置されています。
国宝高岡山瑞龍寺公式ホームページより引用
そして右の部屋へ進むと…..
トイレの神様、烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)
東司(トイレ)の守護神である烏瑟沙摩(うすさま)明王が祀られています。
とやま学遊ネットより引用
上の画像と全く同じ像が安置されていました。
実は、私がこの瑞龍寺で一番印象的だったのがこの烏瑟沙摩(うすさま)明王像なんです。
なんといってもこのポーズ。珍しくないですか?
そして目つき。射抜かれるような目つきに心を持っていかれて、10分くらい眺めていました(笑)
ただ如何せん無知すぎてなぜこのポーズなのか、手前にいるのはカラス…?と疑問に思っていたところに、住職さんが登場!
住職さん
なんと親切な…….。
せっかくなので、文字通りめちゃくちゃ近くで見させていただきました(笑)
そしていくつか質問もしたので、教えていただいたこともここに残しておきます。
トイレの神様と呼ばれている?
この烏瑟沙摩明王はトイレの神様として有名になったのですが、本来は不浄の神様。
背にある炎の輪で不浄を祓うと言われているそうです。
ちなみに、このようなお札を300円で頂くことができます。
トイレの壁の上の方(見上げる位置)に貼ることでトイレを守ってくださるそう。
私も頂いて来ました!
下にいる小さな像は何?
下にいるのは猪の頭、人間の胴体を持つ猪頭天(いとうてん)という神様。(耳は保存過程でとれてしまった)
悪いことをしたため首に縄をかけられ、後ろ手に縛られているそう。
(なお猪=子沢山の象徴なので、安産の神様でもある)
このポーズは何?
烏瑟沙摩明王は不浄な振る舞いをした猪頭天を縛り上げ、戒めているお姿、らしいです。
迫力満点でした。
所々本来の色が残っている?
本来は金箔の上から、衣の色として緑や赤、青色の模様が描かれていたらしいです。
当時でも派手な像だったとか。
所々色が残っていて、特に仏像を後ろ側から見れば色が見えやすかったです。
(そこまで近づいて見れるってすごいですよね)
700年前に作られた像
この仏像は700年前に作られた仏像。
瑞龍寺が建てられたのは300年前で、それ以前にどこにあったかはわかっていないとのこと。
メインの仏殿へ
散々余韻に浸ったところで、仏殿へ。
仏殿(国宝)
1659年に建立されたもの。総欅(けやき)造り。
国宝高岡山瑞龍寺公式ホームページより引用
御本尊として中国明大の釈迦如来 脇侍は文殊菩薩・普賢菩薩がまつられています。
天井がめちゃくちゃ綺麗でした。
(建築に明るい人はもっと感動しそう…!)
そんな感じで回廊を一周!
写真は撮っていませんが、禅堂(重要文化財)もありましたよ!
御朱印に感動
そして最後に、受付で御朱印帳を返却してもらいました。
中を開いたらびっくり!
なんて綺麗なの・・・・・( ´ ▽ ` )
御朱印のデザインが気になる方は下のボタンを押してください!
(事前に御朱印を見たくない方もいると思うので、写真は隠してあります)
めちゃくちゃ綺麗じゃないですか?!
これだけで感動しちゃいましたよ(笑)
御朱印は御本尊である釈迦如来、そして烏枢沙摩明王、韋駄天の3パターンを頂きました。
(御朱印は各300円でしたよ〜!)
見るだけで記憶が蘇りそうな御朱印もいただけて、大満足!
まとめ
富山県を訪れる際は、ぜひとも瑞龍寺に足を運んでみてほしいです。
寺社仏閣がお好きな方には刺さるポイントがあると思います。
最後に私的オススメポイントを書いておきますね。
瑞龍寺のココがよかった!
・建物が立派
(国宝・重要文化財ですしね)
・仏像の見応えがある
(韋駄天、烏枢沙摩明王、釈迦如来)
・烏枢沙摩明王像を間近で見られる
(あんなに近くで仏像を見たのは初めてです)
・トイレのお札をいただける
(なかなか無い気がします)
・住職さんが親切
(気軽に質問できてよかったです)
・御朱印が素敵
(御朱印が好きな方にもオススメです)
・散歩にもちょうどいい
(車移動が主な富山県で足を動かすのにピッタリ)
最後までご覧くださりありがとうございました!
少しでも参考になれば幸いです( ´ ▽ ` )